院長ブログ Dr.BLOG

顎顔面矯正治療法をご存じですか?

2023.07.24

成長期のお子様の矯正治療について

タカサゴデンタルオフィスでは「顎顔面矯正治療法(がくがんめんきょうせいちりょうほう)」という方法で成長期のお子様の矯正治療を行っています。

顎顔面矯正治療法は、お子様の成長発育に基づき、骨の成長発育を促進する無理のない矯正方法です。

※発育とは、身体の大きさが増す成長と機能や能力が増加する発達を合わせた個体の変化のことです。不正咬合は発育の異常であり、発育期の不正咬合とそれに伴う様々な症状は悪化の一途にあり、不正咬合のほとんどが上顎骨(じょうがくこつ=上あごの骨)の劣成長と言われています。

顎顔面矯正治療法とは

顎顔面矯正治療法は、通常の矯正治療とは違い歯だけを動かさず、「急速拡大装置」という “上あごを広げる” 装置を使用し、歯が綺麗に並ぶベースとなる顎骨の成長促進を促し、本来あるべき大きさに戻してあげることで無理なく歯を並べる矯正法で、"後戻りの少ない矯正治療"、"失敗しない矯正治療"と言われています。

矯正治療開始のゴールデンエイジは、7歳から12歳と言われています。4歳でも装置をつけられる状態であれば、矯正治療は開始したほうが良いのです。早ければ早いほど効果は大きいのです。特に、反対咬合(下顎が前に出ている)や開口(かいこう)(オープンバイト;奥歯で咬んでいても前歯が咬めず、重ならない)の場合、一刻の猶予もありません。不正咬合の自然治癒はほとんどないと言われており、歯科矯正治療は必須であると思います。

顎顔面矯正治療法では主として、効果の違う3種類の『急速く拡大装置』というものを使い分け治療を行います。
急速拡大装置を使用することで、上顎の骨の成長を本来あるべき状態に戻し、歯がキレイに並ぶことのできる充分な骨の成長を促進させてあげるのです。
また、急速拡大装置は上顎の内側に装着する装置ですから、表からはほとんど見えません。
成人の場合、外科手術を併用して上顎を拡大し急速拡大していきます。人によって様々ですが、25歳くらいまでであれば、外科手術なしで治療可能な場合もあります。若ければ若いほどその可能性は高いのです。

また副効果として、イビキ・姿勢・アデノイド・ おねしょ(小児)・脳の血流量の増加などの改善がみられるという報告も多くあります。成人でも24、25歳くらいまでなら上顎骨は急速拡大装置のみで広がる可能性があります。広がらない場合や明らかに上顎骨が小さい場合は外科手術を併用することもあります。

よい副効果も現れてきます。

顎顔面矯正治療を行うと様々な"副効果"が現れます。これも顎顔面矯正治療の特徴です。

●鼻づまり・いびき・ぜんそく・など

上顎が広がり、鼻腔や気道も広がることで改善される

●食べ物が噛みにくい

下顎が広がり、噛み合わせが整うことで改善される

●滑舌が悪い

下顎が広がり、舌が本来の位置に戻ることで改善される

●姿勢・体の機能

顎全体のバランスが整い、体本来の機能や正しい姿勢が取り戻せる

 

まずはお気軽にご相談くださいませ。

 

 

page top